6月12日のレジデイの様子をお伝えます。
今回は我らが近藤敬太先生より第1回「地域志向型ケア」についてレクチャーをいただきました。
普段のレジデイとは異なり「地域志向型ケア」ではフィールドワークを含む全3回にわたり開催されます。
小児から大人、妊産婦やその家族まで、また病気~健康の人、地域まで診ることが出来るのが総合診療医の専門性の一つです。
では、その地域とはいったい何なのでしょうか?コミュニティとはどう違うでしょうか?
地理的な区切りがコミュニティなのでしょうか?
コミュニティとは、時間(過去・現在・未来)や文化を共有する人の集まりや繋がりのことです。
例えば、子育てに興味を持つ人の集まりでは、家族、子育てサークル、学校、教育委員会、スポーツや芸術に関心を持つ人の集まりでは、サークル、〇〇協会、教育委員会などがありますが、これらはフォーマル度によって変わってきます。
つまり、地域・コミュニティとは
「1人の人が多様なテーマについてフォーマル度を変えて沢山の人と網のように繋がっているもの」といえます。地域・コミュニティが健康問題、個人の健康観、意思決定に影響していることを理解し、視野を広げて診療にあたることこそが総合診療医として求められている能力と感じました。
レジデイの後半では、豊田市内の梅坪台、崇化館、浄水、保見、高橋、美里地区と各担当地区に分かれてグループワークを行いました。地域志向型ケアのアプローチモデルの一つであるCommunity Oriented Primary Careに沿って地域健康カルテなどから各地区の人口や特徴といったSecondaryデータを集め、次にPrimaryデータを集めるためにGoogleマップを用いて健康課題を把握できそうな場所をピックアップしました。
次回は実際に各地区へ出てピックアップした場所を調査するフィールドワークを行います!
続報をお楽しみに!
文責 S1 嶋