5月29日に8回目のレジデイが開催されました。
今回は非整形外科専攻医のための腰・肩・膝の診察の診方についてのレクチャーを受けました。腰痛・肩の痛み・膝の痛みを訴える高齢女性の患者さんを想定し、どのような疾患が想起されるか、具体的な診察・問診・検査についてチームで話し合い、症例検討をしました。
今まで外来に整形外科疾患の患者さんが来ても、フワっと診察をしてしまっていましたが、実際に整形外科専門医の指導医の先生が外来を想定して、目の前で診察や問診をレクチャーしてくださり、有意義な学びの時間となりました。
圧迫骨折の管理とピットフォールについては、高齢者の圧迫骨折はないことを確認していましたが、骨折をがあることを想定して詳細に画像を見る必要があることや、圧迫骨折は高齢者のイメージですが若い方でも妊娠している方は骨折している可能性があることを念頭に診察することを学びました。また動作の始まりに痛みが生じやすいため、外来に入ってくる患者さんの歩行を注意深く観察することで診断の糸口に繋がることを知りました。圧迫骨折は見逃すと骨の圧壊がすすみ、神経症状が出たり廃用が進む可能性があるため適切な治療介入が重要になります。
圧迫骨折の患者さんに関しては岡崎医療センターの病棟では初療を、豊田地域医療センターではリハビリ転院で診る機会が多いため、治療の概要や退院までの流れを理解することで、今後の診療のアセスメント・プランが大きく改善できると感じました。
文責 S1 成井