5月1日の第4回レジデイの様子をお伝えします。
今回のレジデイは発熱に関するミニレクチャーと脂質異常症についてのワークショップでした。
ミニレクチャーではそもそも発熱が何故起こるのか。発熱患者に出会った時の初期対応方法や鑑別の進め方など、レクチャーを通して発熱患者に対する診療の概観を捉えるとともに"7D"や"MATTEI! SOS"など、臨床現場で使える鑑別のための語呂合わせなどのTIPsも学ぶことができました!
ワークショップではLDL-C高値を指摘された高齢女性の症例を想定し、どの様に診療を進めていくかチームに分かれて検討しました。脂質異常症による動脈硬化性疾患のリスク見積もり方やそれを活かした治療の妥当性の検討方法や、臨床的視点に立った治療の進め方など、脂質異常症にまつわるトピックをチームで話し合い、他チームの発表を聞きながら知識を深めることができました。
藤田総診のレジデイではレクチャーによる概論の学習やグループワークによる同期間での共学だけでなく、専攻医の先輩がアドバイザーとして参加し、S1からの質問に応える形で学びを最大化しています。
非薬物療法をいかに生活に溶け込ませるか、治療介入をいかに継続させるか、自覚症状に乏しい脂質異常症患者に対する具体的なモチベート方法など、実際に診療を通してしか得られない視点を対話の形で学ぶことができ今回も大変有意義な学びの時間となりました!
脂質異常症は動脈硬化性病変を予防する意味において非常に重要な疾患ですが、一方で安易に投薬が行われている疾患でもあります。総合診療医として、目の前の患者さんが本当に治療介入が必要なのかを見極め、必要ならば適切な治療介入を継続できる様、今回の学習内容をこれからの診療に活かして行きたいと思います!
文責 S1 鬼頭