4月30日のレジデントデイについてご報告します!
今回は、診断推論の分野で多くの著書を執筆されている野口善令先生に、臨床診断推論のレクチャーをしていただきました。
取り上げられたのは、「38歳男性、術後翌日からの胸痛と呼吸困難」という症例。みんなでディスカッションしながら鑑別診断や必要な検査を考え、それに応じて先生が検査結果や所見を提示していくという、実際の臨床に近い進行で、とても臨場感のある学びの場となりました。
でも、今回のレクチャーはそれだけではありません!
検査にはそれぞれ感度や特異度があり、そこから陽性尤度比(LR+)や陰性尤度比(LR−)が導かれます。そして、年齢や既往歴、病歴といった背景を踏まえた「検査前確率」によって、同じ検査結果でも解釈が変わることを教わりました。
日々の診療でも、「この検査結果はその疾患の“らしさ"をどのくらい上げているか/下げているか」を意識することが、より正確な診断につながるというメッセージがとても印象に残りました。
今回学んだことを、明日からの診療に早速活かしていきたいと思います!
興味を持たれた方は、ぜひ野口先生のご著書もチェックしてみてください!
文責 菅野 恵二