2月5日のレジデイの様子をお伝えします。
今回のレジデイはめぐみ在宅クリニック 小澤竹俊先生による対人援助・ユニバーサルホスピスマインドについて学びました。
対人援助の対象は往々にして何かしらの苦しみを抱えている人です。その人が打ち明けてくれれば良いですが実際は様々な障壁があります。そうなると話しやすくなるか苦しみを見つけるかのどちらかになりますが、今回はその両方についてお話しいただきました。
話してもらうためにはどうすれば良いか?それは相手の話を聴くことです。総合診療に携わる者に限らず当たり前じゃないかと感じると思いますが、果たしてどこまでノイズを混じらせずクリアに聴けているかとなると簡単とは言えません。オウム返しや沈黙など技法はありますが実際どう受け止められているかは患者側、つまり話し聴かれる側に立たないとわからないものです。今回はそのようなワークショップも複数行いました。
また人の苦しみを簡単に見つけられたら苦労しないと思いますが、何事も練習です。街中に、歌に、そして人に、日常生活には希望と現実のギャップから生じる苦しみが隠れています。しかし練習問題では意外と皆苦しみを見つけ出せるもので、歌詞を意識して歌を聞けば、投影されているメッセージを読み取れ日々の診療にも応用できると感じられました。
講義の内容もそうですが今回特筆すべきは小澤先生の引き出しの多さでしょう。犬のお巡りさんからOfficial髭男dism、じゃんけんから葬送のフリーレンなど例えが非常にわかりやすく理解を深めてくれます。
私今年度第1回のレジデイ報告をさせていただいたのですが、早いものでレジデイも終盤になり、思えば遠くに来たような感じがあります。私を待っている人のため、残りのレジデイでも積極的に学んでいきたいと思います、今後の報告もお楽しみに!
文責 S1 田島大