12月11日のレジデイの様子をお伝えします。
突然ですが、「LGBTQ」と聞いて何を思い浮かべますか。大学の授業や卒後の教育でも触れられることが少ないテーマだと思います。
今回は一般社団法人にじいろドクターズ、河北ファミリークリニック南阿佐谷の久保田希先生よりLGBTQについてレクチャーを受け、グループに分かれて議論を行いました。
そもそもセクシャルヘルスとは、身体、感情、精神が社会的に良好な状態と定義されます。ジェンダー(社会的な性)という言葉がありますが、結局はその人がどう感じるかが大事であり、人の数だけジェンダーはあります。
社会には暗黙のルールがあり、ジェンダーはそうした社会の影響を受けて形成されます。
多くの人は違和感なくルールに従い過ごしています。しかし、そこに適合できないマイノリティーに属する人は生きづらさを感じています。マジョリティー側に属する人は知らず知らずのうちに特権を持っていると考えることもできます。こうした特権には自分ではなかなか気づけないので、そのことに自覚的になることがセクシャルヘルスについて考える第一歩です。
性の問題に限らず、特権はあらゆるところで存在すると思います。例えば、男性であることもその一つです。特権、すなわち権力を持っているマジョリティ側が多様性を大事にする姿勢を持つことが大切だと感じました。
セクシャルヘルスについて、私たち医療者が明日からできることについても議論しました。
LGBTQバッチをつけるなど可視化する、ホームページにLGBTQに配慮していることを明言する、診察時の配慮など様々な意見が出ました。
私自身もジェンダーに配慮した診療を実践していこうと思いました。
文責 S1 森