8月14日のレジディの様子をお伝えします。
高齢者、多疾患併存患者を担当することが多い総合診療科で避けては通れない「ポリファーマシー」、「誤嚥性肺炎」についてのレクチャーを受けました。
まず、千田先生から、「ポリファーマシー」のレクチャーを受けました。
最初に、多疾患併存患者症例に対して臓器別専門医としてガイドライン通りに積極的な治療を行った場合の処方薬剤を挙げるGWを行ったところ、内服薬は15種類以上という結果に・・・。
GWを通して、多疾患併存患者はポリファーマシーとなりやすく、減薬が難しいことを実感しました。「善意の塊がポリファーマシーを作っており、決して悪意ではない」という言葉が印象的でした。
レクチャーを通して、ポリファーマシーの医師側の原因である処方カスケードを減らすよう、内服薬の服薬理由や副作用について確認しておく必要があると改めて感じました。
続いて、豊岡先生から、「誤嚥性肺炎」のレクチャーを受けました。
誤嚥性肺炎の原因や必要な問診、身体診察から、反復唾液嚥下テスト(RSST)といった嚥下機能評価法も教えていただきました。今までST評価に頼りがちでしたが、自身でも患者の嚥下機能を評価していこうと思いました。
また、嚥下機能廃絶後の終末期患者に対しての意思決定支援方法として 3 Stage Protocolや食事が取れない場合の予後について各栄養法(胃管、胃瘻など)での予後を教えていただきました。意思決定プロセスや予後についての知識は、患者の意思決定支援に不可欠であり、今後の病状説明にぜひ生かしていきたいです。
文責 S0 松藤