みなさんこんにちは!
藤田医科大学 総合診療プログラム所属、現在は南生協病院(名古屋市)で総合診療科の立ち上げをしている豊岡達志と申します。
藤田総診のレジデントデイの企画・運営をしており、2024年度の締めくくりとして投稿させていただきます。
藤田総診におけるレジデントデイは① 総合診療医/家庭医に必要な最低限の知識やスキルを身につけてもらう ② 専攻医同士のコミュニケーションを通して「仲間」になってもらう ③ 総合診療専門医を取得するための事務的な研修管理 の3つを目的に運営しています。
高血圧・糖尿病などの疾患から患者中心の医療などの家庭医療の知識、緩和ケア、病棟対応、多様性など様々なトピックを取り上げており、時にはプログラム外からその道の第一人者の先生に来ていただき、直接講義が受けられる贅沢な時間になっています。
2023年度からは一方向ではなく、レジデント同士のディスカッションが多くなるように調整し、自分たちで問いや答えが見つけられるような仕組みにしています。
総合診療を学びたいと思っている20人のレジデントに、毎週3時間(1年間で約150時間)を使って何を学んでもらうべきなのか、どんなことを持ち帰ってもらうべきなのか
日々考えを巡らせていますが、レジデントデイの最終回で配布したアンケートの回答で、素晴らしい気づきがありました。
レジデントデイの学びや感想について、多くのレジデントが「同期と仲良くなれた」「みんなと話し合うことができて楽しかった」「レジデイと通して学年意識が生まれた」といった、仲間とのディスカッションを通して同期との繋がりや団結力を養うことができたと書いてくれていたのです!
個人的には、レジデイの裏の目的はDiversity教育だと考えていたのですが、DEIでいうInclusion(=包括性)を高めることに、陰ながら寄与していていたかも・・・と思い、胸が熱くなりました。
多様性についてさまざまなトピックを扱うだけでなく、こうやって顔を合わせてみんなで話し合う そういう機会そのものが、「受け入れられ、自分のスキル・強みをわかってもらえている」ことにつながっているのかもしれません。
プログラム責任者の大杉先生が、「同じ釜の飯を食ったという、損得抜きの人間関係が何よりも大事」としょっちゅう言っていますが、レジデイを通して"仲間がいる"医師を育てることが、とても大事なことだと思えた一年でした。
さて、余韻に浸るのもつかの間で、早速2025年のレジデントデイがスタートしました!
昨年度よりさらにパワーアップして、レジデントに届けたいと思っています!
今年度もよろしくお願いします!