9/4のレジデイ「臨床倫理」と「病棟での皮膚トラブル」について報告します。
臨床倫理のレクチャーでは、複雑な症例などで意思決定がなかなかうまくいかない時に役に立つ四分割法について学びました。四分割法とは、患者さんの情報を、医学的適応、患者の意向、QOL、周囲の状況の4つに分けて整理し、他職種で話し合いながら患者さんにとってより良い意思決定ができるよう支援していく方法です。総合診療科では医療的なプロブレムだけではなく、精神的、社会的な状況も考慮しながら方針を決めなくてはならない複雑な症例が多いため、今回学んだ四分割法を用いてみんなが納得できる意思決定ができたらいいなと思います。
皮膚のレクチャーでは、病棟でよく出会う褥瘡の評価と治療薬の選択について学びました。褥瘡はTissue(壊死組織)、Infection(感染)、Moisture(湿潤)、Edge(創縁)の頭文字を取ったTIMEに沿って評価し、湿潤環境がいいのか少し乾燥させた方がいいのかによって治療薬を選択することを学びました。褥瘡は、入院中の発熱の原因としてもよく挙げられるとても重要な疾患です。病棟でも簡単に評価ができるTIMEの概念を知ることができたので、早速日常の診療に取り入れて褥瘡の治療ができたらいいなと思いました!
文責 S1 立花