2月14日のレジデイ開催報告をさせていただきます!
今回のレジデイは名古屋大学腎臓内科 田代先生による「CKD -2023年ガイドライン改定をふまえて-」と愛知医科大学疼痛緩和外科 牛田先生による「痛みについて」の二本立てでした!
「CKD -2023年ガイドライン改定をふまえて-」
実際の健診異常から透析まで至った一症例をもとに、プライマリケア医の立場でできたことはあったか、またどういうタイミングで適切に紹介したらよかったのか、学びました。
具体的に紹介するタイミングとして以下であれば紹介
① 顕性蛋白尿 0.5g/g・Cr以上
② 血尿があれば、少しの蛋白尿でも
③ 1年でeGFRが30%以下低下
④ eGFR 45未満
その他、CKDに対する血圧管理やSGLT2阻害薬の使用、また腎性貧血のアプローチやCKDにおける代謝性アシドーシスのマネジメントなど勉強しました。
「痛みについて」
プライマリケア医がよく遭遇するような慢性疼痛に対しての考え方を勉強することができました。疾患があっても、無症候性の可能性があり、例えば末期のOAでも半数は痛みがないとのことです。
痛みとは「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」であり、メカニズムとしては侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛がある。
整形疾患や内科疾患(膠原病など)といった器質的疾患を除外した後には精神・心理社会の分析で考える必要があり、こちらに関しては総合診療科におけるBPSモデルに近い考え方だと思いました。
今後の慢性疼痛の外来診療に関してたくさんのTipsが学べました。
文責:専攻医1年目 毛利